2021年04月24日

環境に優しく、優れた耐久性の「粉体塗装」を紹介

   昨日、家の掃除してときに気づいた話。2階の出窓に約10年間飾ってた、松永製作所のMP「Air Brid」フレーム。当時、不要となったものを持ち帰った。毎日陽が当たる場所に放置してたけど、このフレーム見て驚く、色あせてない。普通の溶剤塗装(液体塗装)なら、数年で白っぽくあせるのに。ちなみに、樹脂サイドガードはベコベコに変形。ステッカーは紫外線の影響でか色が抜けてる。さらに、内側のウレタン製クッション材は、ひび割れてボロボロ。それなのに、ほとんど塗装は変わってない。スゴイ!
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出窓に10年間放置したフレーム

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樹脂サイドガードはベコベコになり…、

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ステッカーは紫外線で色素が抜けて白くなり、

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ウレタン製クッション材は、陽の当たらない内側なのにひび割れてボロボロ。

   粉体塗装(パウダーコート)とは、色の付いた粉を塗装用ガンに充填し、フレームに吹き付ける。その後、オーブンで焼き付けて、表面に膜ができるよう浸透させる塗装方法。どぶ漬けできる溶剤塗装に比べてかなり手間だけど、塗膜が厚くて剝がれにくく傷に強い。また、シンナーやラッカーを使用しないので、ほぼ無害で環境にも優しい。さらに、余った粉は集めて再利用できる。今で言うSDG‘sに対応した塗装? 本当は単色塗りが理想で、よく使われている場所は、消火栓の赤いドアとか、コインロッカーやエレベーターの壁でほとんどが一色。また、粉体塗装に使われているクリアコートは、紫外線に強いのも魅力。話によれば、BMW等の欧州車でも採用されているらしい。欧州では環境問題に配慮し、早くから溶剤塗装を廃止し、粉体塗装の採用を義務付けているとか。

   MPのフレームは、標準色から全て粉体塗装が採用されてる。松永製作所で採用するまでにドラマがあった。俺にとって忘れられない思い出。12年前に営業で九州を訪れた際、偶然Jet custom coating(ジェット カスタム コーティング)と出会った。俺はすぐに粉体塗装の特徴と美しさに魅了され、どうしてもMPに採用したくて、何度も熊本まで足を運んだ。本来なら単価が高く、車いすの標準色で採用するには難しい状況だったけど、A社長の男前決断で全面協力に!(笑)でも、結果は大成功。今でもMPの塗装はJetの粉体塗装が採用されている。10年以上経っても変わらない塗装品質はさすが。ちなみに、粉体塗装を標準色で採用しているのは、松永製作所のMPだけ。その事実は知って欲しいな。

   俺はあの頃、超暴走で無謀な話を通し、強引に塗装の外注先を変更した。無茶はしたけど、イイものは採用すべきという信念だった。それを渋々ながら?受け入れてくれた松永製作所には感謝。結果オーライであることを願う!(笑)そして、JetのA社長は「神保さんの意気込みに応えるため、魂を込めて塗らせてもらいます!」って、言ってくれた言葉が忘れられない。やっぱ思い入れある。松永製作所もMPも。それからJetの粉体塗装も。もちろん、俺のB-MAX再塗装もJetに依頼。宅急便で送れば簡単だけど、A社長に挨拶を兼ねて、東京から日帰りで熊本に持参する予定。

ジェット カスタム コーティング インスタグラム
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