毎日朝から晩まで盛りだくさんで、本当にあっという間の2週間。しかも、毎日発見の連続で、刺激的で楽しい。とは言え、楽しいことばかりではないか。正直、嫌なことや見たくない部分も多々ある。でも、そういうこと含めて、貴重な学びの時間になってると思いたい。
まず、サントルハンディキャペで、ボッチャ用ボール作りの作業を見学。ボッチャの公式ボールは高価で買えないため、工房で出た革製品のクズを大量にもらい、水に濡らして粘りを持たせてから、スーパーのビニール袋に入れて押し固める。最後に赤と青の靴下を適度な長さに切って被せ縫いし完成。これは松尾さんと作業所の数人で、何度か試作してたどり着いた傑作品らしい。確かに良くできてた。

ボール作りの作業風景

革製品の切れ端とビニール袋に靴下を使って製作
俺は初めに少しだけ体験として手伝ったあと、あえて手伝うのをやめた。理由は簡単で、彼らはWITH PEERから、報酬をもらって受けている仕事だから。厳しいようだけど、そこはきちんと分ける必要があると気付いた。俺は彼らより経済的に裕福な人間かも知れない。でも、1か月間セネガルに無給できてるしね。先進国とか途上国とか関係なく、そこの区別は必要だと思った。ただ、完成した3セット39個のボールを見て嬉しかった。きっちり仕事を終わらせた、2人の人間性も受け止めた。そこには、障がい者だからという甘えは無いと断言できる。

明日松尾さんが授業で使うため、夜ホテルまで届けてくれたボールに感動
その後、女性の就労を支援する、職業訓練学校を訪問してきた。彼女たちはミシンを使った縫製を学んでたけど、50人以上の生徒に対しミシンは10台しかないため、なかなか思うように進まないジレンマ。全てのことで予算不足の問題があることを痛感。それでも、彼女たちは明るい笑顔で迎えてくれた。いつもいつも、「何とかならないのか!」って思いにぶつかる。

女性のための職業訓練学校にて
最後は、松尾さんのメインフィールドである、セネガル唯一の国立盲学校を訪問。夕方からブラインドサッカーの練習予定だったけど、何らかの理由でキャンセルとなった模様。見学は叶わなかってけど、生徒たちはみな明るくフレンドリーだった。ティエス滞在中に練習が見学できたら嬉しい。

視覚障がい者の男の子と記念撮影
毎日飽きることはない生活だけど、日焼けが痛いのと疲れが溜まってて、いつも眠い状態が続いてる。お陰様でよく寝れるし、健全な生活を送っている。
posted by J's page at 23:59|
独り言