今日は土曜日。本格的な始動は来週月曜日からで、今日も街ブラしてセネガルの実情に迫ってみた。今日も5時間ほど車いす転がしたから、昨日と合わせて10時間くらい散策をしたことになる。結構見えてきたこともある。

　　　まず、お約束の物価チェック。ちなみに、コカコーラ300ccペットの価格は、スーパーで280フラン(約60円)。4.8で割ると日本円相当に換算できる。日本よりは安いけど、平均月給が10万フラン(約2万円)を考えると、決して安いとは言えない。500ccのビールはローカルブランドで600フラン（約125円）、海外ブランドで900フラン(約190円)。極めつけはシーバスリーガル12年。日本だと5千円前後で購入できるけど、セネガルでは29,000フラン（約6千円）とお高め。アルコールを飲まないイスラム国家だから、高いのは仕方ないか。


飲み物も豊富にそろってる


ウイスキーは日本より高いかも！


野菜や果物も豊富でお安め！

　　　スーパーもマルシェも品物は十分あるし、何でも手に入るから生活は全く心配ない。アフリカ＝飢餓と想像する人も少なくないはず。確かにそういった地域や状況があることも事実。でも、セネガルは食材豊富。たくさん車走ってる。携帯電話の普及率高い。多くの日本人が持つイメージとは違う。俺がセネガルに行くと話したら、友人から「犯罪多発で危険、食糧不足＆飢餓、HIV含めた病気、砂漠、土の家、サファリパークチックな猛獣」ってイメージが返ってきた。逆にそんな状況や場所は稀と思う。決して裕福なイメージもないけど、セネガル(アフリカ)は元気だし陽気で楽しい。俺が大好きな日本にもない、たくさんの魅力が詰ってる。真実のセネガル(アフリカ)を伝える必要性を感じてる。

　　　今はセネガル時間の29日晩。今日は朝から車いすで街中散策。東南アジアに行った時も感じたけど、ものすごい活気と熱気を感じた。今の日本では感じることのない空気感。午前と午後を合わせたら、車いすで5時間以上転がしたかな。若干筋肉痛もあるけど、心地よい疲れで良く寝れそうだ。

　　　やはり、道路があまり良くないけど、幹線道路は一応舗装されてて、何とか前進可能だった。砂道はビーチと同じようなサラサラだから、タイヤもキャスターも埋まってかなり大変。でも、可能な範囲チャレンジして、動けなくなったら一緒に活動する「WITH PEER」の松尾さんに助けてもらいながら。



　　　町中では少年サッカー練習や、バスケコートで遊んでいる少年たちを見学したり、マルシェ（市場）に突入し、狭い道や大勢の人を縫うように前進した。珍しいアジア人の、しかも車いすユーザーが街を練り歩いた。


少年サッカーは砂場のコート


バスケットボールはアスファルトのガタガタコート


マルシェ（市場）を散策

　　　夜は松尾さんのお友達宅にて、晩ご飯ご馳走になった。セネガル伝統料理のチェブジェンという、お米と魚や野菜を一緒に炊いた料理。とても美味しく食べれたけど、量が半端なく多いので苦しいんだ。もうそんなに食べれないって！セネガルでは、いつでもどこの家でもご飯ご馳走してくれる習慣があるようで、毎日通っても歓迎してくれるらしい。松尾さんは、ほぼ食費ゼロ円生活を送っているとか。俺も今日からゼロ円生活に突入か！（笑）


セネガル伝統料理のひとつチェブジェン


ガラス絵職人のコマーレさん宅で晩ご飯。ご馳走様でした！

　　　人生2度目のマドリッド空港。懐かしい！ってウソウソ。全く覚えてない。でも、30年前の初海外旅行がバルセロナパラのスペイン。行きはバルセロナ空港だったけど、帰りはマドリッドで1泊したから2度目まして。

　　　日本を発って何時間経ったか計算してなかったけど、今PCの時計は0時前だから26時間くらい経ってる。ドーハまで約12時間、マドリッドまで約7時間。それに待ち時間を加えると…か。が、久しぶりの海外でテンション上がってる。しかも、これまでの2便は3席貰えたから快適なフライトだった。さらに、二つの空港でシャワーを浴びれたのは超リフレッシュになった。まだまだ元気。


海外あるあるシャワールーム。便座に座ってシャワー浴びた


マドリッド空港にてシャワー後のビールタイム♪


　　　いよいよ次の便でダカールに向かう。時差ボケもあるかないか分からん。でも、良く寝てるし、食べてるし、飲んでるからストレスも疲れも感じてない。あと1時間待ちと4時間のフライト楽しむ。その前にビールをもう1本！

　　　無事チェックイン完了。まだコロナの影響があるのか搭乗率は60％程度。ってことで行きの3便は、窓側から3席確保してもらえた。横になって寝れるスペースだ。本当に助かるしありがたい。ところで、多くの旅行者はドーハ経由で、欧州各国に向かう人が多いみたい。スペインだのイタリアだのって声が聞こえてきた。俺みたいにアフリカに向かう人は稀かもしれない（苦笑）

　　　そして、ラウンジにてひと休み。プチ自慢になるけど、JALのラウンジは本当にハイレベル。今はコロナ禍なので、食事のオーダーもシャワーの予約もQRコード。メニュー見ると酒も食事も素晴らしいけど、今回はお腹空いてないからアルコールのみ。シャワーも待ち人数が多いため、成田では諦めることに（泣）ただ、ドーハのビジネスラウンジは、無料で利用できることが判明。シャワーはドーハまで我慢することにする。


ラウンジサービス利用できるのは、前職の松永製作所に感謝か！（笑）

　　　飛行機乗ったら爆睡！それから、本当に驚いてるけど、手首の痛みもほぼ無くなってる。このまま帰国まで、身体トラブルが無いことを祈る。それだけが心配。それでは、まずドーハまで11時間半のロングフライト。

　　　最後までソワソワ待ってたのが、ワクチン接種証明英語（海外対応）版。これがないと入国時トラブる可能性がある。区役所が”巻き”で、作成してくれたから無事間に合った。これで本当に全ての準備が完了。荷物も全部詰めたから、あとは明後日に成田空港へ行くだけ。


ワクチン接種証明書

　　　明日は、渡航前最後の通院で、手首の状況報告と痛み止め薬を処方希望。ただ、ありがたいことに、だいぶ痛みが引いて普通に使える状態になった。アドレナリン？テーピング効果？はたまた、鎮痛消炎剤のお陰？とにかく、あの痛みが和らぐなんて、奇跡か！って思うくらい。なので、注射を打たずに渡航することになる。あとは現地で再発しないことを祈る。

　　　実は、6月から4つの仕事を掛け持つことになってて、帰国した翌々日から予定入ってる。でも、まずはセネガルの生活にフォーカス。しっかり活動しながら、色んな経験を積んできたい。そして、セネガルの同士にも、日本の人々に対しても、微力ながら世界の状況や障がい者の実態を伝えたい。

　　　世界では侵略で苦しんでいる人が大勢いる。飢餓や貧困で苦しんでいる人も大勢いる。様々な理由で苦しんでいる人も大勢いるはず。一個人で何ができるのかな？でも、自分でやれることは行動に移したい。やらない後悔も、やらない言い訳も作りたくない。

　　　俺は色んなこと学んだり、経験したり、挑戦したり、達成感味わったり、楽しんだり、嬉しんだり。時には失敗したり、苦しんだり、悲しみという思いを乗り越えるために、生まれてきたと思う。最後の最後まで、一生懸命生きることにこだわりたい。生きることに貪欲でありたい。